ストレス発散方法なんて個人個人で違うんだから勝手に決めんな!と思うのはごもっとも。
しかし海外生活は、自由で楽しいイメージである一方で、やっぱりストレスが溜まることも事実。
加えて海外赴任者は、特に激務であることの方が多いためストレスがたまりやすい。
日本にいた頃と比べてどちらが忙しかったかといわれると迷うが、お客さんがより近くにいる海外駐在員の方が時間的ストレスが多い。早く返事しないとと思うとストレスになったりする。
季節や時期によって忙しい、忙しくないは変わってくるのでずっと激務とも限らないし、一個だけ朗報を伝えておくとアメリカ人は12月にほとんど仕事をしない(笑)
12月の話はおいておいて、ストレスがどこからきて、どうやって発散するかを分析していた方が、ストレスマネジメントし易いと思う。
仕事や生活で溜まるストレスとその原因、発散方法について、現駐在員がこの記事でまとめる。
将来海外駐在員を狙う方は最後まで読むことで、俺/私は、それはストレスに思わないな。ということも出てくると思うので知っていても良いのではないか。
ではスタート!!
この記事でわかること
・海外赴任、海外生活中にどんなことでストレスが溜まるのか
・海外赴任、海外生活中のストレスマネジメント
・海外赴任、海外生活中のストレス発散方法
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海外赴任はストレスが貯まるのか
海外赴任におけるストレスは多岐にわたる。先輩駐在員に最初は大丈夫だけどちょっとしたことがボディーブローのようにだんだんと効いてくると聞いた。最初は全然理解できなかったが赴任4年目の今となっては良く分かる。
- 日本食が”ちょっとだけ”おいしくない事
- 日本の友人と電話するのに時差を"ちょっとだけ"気にしなければいけない事
- 英語でのコミュニケーションが”ちょっとだけ”面倒な事
- 勤務時間が”ちょっとだけ”長い事
というように日本の生活と比較すると、普段の生活において”ちょっとだけ”ストレスに感じる事がある。上でも書いたように短期間だと"ちょっとだけ"のストレスは問題ではない。これが数年単位で積み重なっていくことがストレスになる。
ここまでは"ちょっとだけ"のストレスに注目して書いていたが、もちろん"大きな"ストレスとなることもある。人によって感じ方がそれぞれだと思うが、もう少しストレスの原因について深堀していく。
海外赴任でのストレスの原因 3選
ちょっとしたストレスについて触れてきたがこの章では、海外赴任におけるストレスの原因について大きいと感じたものを、3つを挙げ深堀していく。
1. 仕事環境
1番は仕事環境。
仕事環境は仕方ない部分でもある。日本国内でも部署異動や拠点を異動した場合はストレスに感じる事もある。ましてや国を跨いで言語が違う国となるとそのストレスも尋常ではない。そして文化が違うのでそこで伝わるものも伝わらない事があるとストレスになる。海外赴任者の多くは職場環境、仕事環境で多くのストレスを抱える事になる。
また一方で、日本とのやり取りでは時差が大きな課題となる。
アメリカにおいては昼夜が逆のため17時以降に日本で仕事が始まる為、日本との電話会議などは家に帰ってからや、夜遅くに行うことが多い。これが増えてくると仕事以外やっていない日々を過ごすことになる。
2. 普段の生活
2番目は日常生活。
仕事で貯めたストレスを日本にいた頃のように自由に発散できない。日本語で気楽に話せる相手がいると楽になるので、精神安定上は家族で赴任先に引っ越す方が良い。しかし相手は貴方しか話し相手がいないとなるとそれはそれで相手にストレスを与えてしまうため、海外赴任は壁が大きいとも言える。
そして海外赴任初期は買い物が辛い。
日本とパッケージや商品が全く違うので、全ての商品のタイトルを読まないと何がどこにあるか理解できないのでとても体力を消耗していた。辛くて家から出たくなかった。慣れてくると問題無いのだが、小さい頃から親と買い物へ行くだけでも生活用品のパッケージを無意識に学習しているのだと、そこで初めてわかる。
3. キャリア形成
3番目はキャリア形成について。
キャリア形成については大きく二つに分かれる。自分のキャリア形成と配偶者のキャリア形成である。
先に配偶者のキャリア形成について説明する。基本的に海外赴任に帯同する場合、配偶者はそれまでの職場を辞めなければなら無いため、それまで培ってきたキャリアがなくなることが多い。また帯同した場合でもビアの労働が認められていないビザが多いため、仕事ができない場合が多い。そのため配偶者のキャリア形成を不安やストレスに思う声は聴かれる。
では自分のキャリア形成についてストレスに思うとはどういうことなのかを見ていく。以前の記事でも書いたが、海外赴任に選任されるということはそれまで何かしらの実績や評価を得た人である。その実績や評価に劣らない成果を海外でも期待されることになる。そのため結果を出せるかという点においてストレスを感じる事が多い。日本で仕事をしていた時と違った能力が海外赴任では必要となってくると思っても良い。どのように現地スタッフや本社のスタッフとコミュニケーションを取り、誤解なく一体感を得てプロジェクトを進めていけるかなど日本で働いていた時とは違うストレスに悩まされることも多いはずである。
ここまでで、ストレスがどこでから来てどのようなものかをひも解いてきた。次に気になることはその発散方法だと思うので次の章では、海外赴任中にどのやってストレスを発散するかを見ていく。
海外赴任中のストレス発散方法 10選
自分がどうしても譲れない趣味や好きなことは何かを見つけておく事が大切。もし起源が悪くなってもこれさえする時間を与えられたら許しちゃうというような事を持っておくとストレス発散が楽になる。
1. 日本人コミュニティーを探す
日本語でストレスなくコミュニケーションを取る事は、ストレス発散には一番効果的かもしれない。
普段の英語でのコミュニケーションではどうしてもストレスとなることがある。そういった壁を取り払いスムーズなコミュニケーションを取れる事はとても楽しいことである。そしてなんでも相談できる友人を作ると良いかもしれない。
2. 太陽浴び、自然に触れる(ウォーキング、ハイキング)
朝、太陽の光を浴びて体内時計をリセットするというのを聞いたことがあるかもしれない。
これは実体験なのだが、海外赴任生活で引きこもり太陽を浴びない生活を続けていると体内時計が狂って夜寝れなくなり、仕事の効率も落ち、自分のできなさにイライラしストレスがたまった。お昼休みに会社の周りを散歩するなど対応用を浴びる事で体内時計が復活し夜も寝れるようになった。そして仕事もスムーズに回りだしストレス軽減につながった。
3. 日本映画やドラマを見る
日本語のメディアが恋しくなる。
アメリカにいると日本の映画やドラマに疎くなる。アメリカ版NetflixやAmazon prime videoを契約しても日本版とは内容が異なるため、ドラマや映画の選択肢が少なくなる。こんな場合はVPNを契約し日本版の動画配信サイトを契約し、気が済むまで日本語を浴びよう。今はYoutubeがあるためそこまで困らないかもしれないが、テレビに出演している芸能人の話題には全然ついていけなくなり浦島太郎状態になることもある。(笑)
4. 日本の友達に長電話する
喋ってストレスを発散できるタイプの人にはおすすめできる。しかし時差があるため気軽に電話できると言うことでもないため多少ストレスにはなるものの、バカなことを喋って楽しい時間を過ごすことが可能であるためオススメ。
そして家族への連絡も欠かさず行うと良いと思う。日本に住んでいる時はこんなに家族に連絡を取らなかったと思う。そして世界的な流行病によってさらに連絡頻度は加速したように思う。家族との時間を大切に考えるようになった。
5. 旅行する
外に出る事が苦痛なタイプで無い限り、アメリカ国内を旅行することで新しい発見がある。
車で数時間走ると小さな街や海、山など様々な所に行くことができる。また飛行機で行けば数万円で西海岸や東海岸に行くことができるため、主要都市への旅行もストレス発散におすすめである。
日本を旅すると基本的にはどこも同じ景色である。北海道まで行くと明らかに本州とは違う景色が広がっているが、アメリカは木の種類、家の種類やカンバン、交通ルールなどありとあらゆるものが違うためドライブが楽しくなる。おすすめである。
6. 体を動かす(ジムに行く、ジョギング)
頭を空っぽにしてトレーニングし、汗をかいてリフレッシュすることで日頃のストレスも汗と一緒にだしてしまおう。
筋トレブームもあったことからジムに行くことが好きな人も多いと思う。自分は筋トレするぞ!と思っても長く続けられないので続いている人はコツを教えてください(笑)散歩だと続きそう。。。
7. ビデオゲームをする
オンラインゲームは現代社会の娯楽の一角である。
時間を忘れて熱中することも良い。そしてボイスチャットで友人と話ながらのゲームも楽しい時間を過ごすことができる。ストレスを発散しよう。ヘッドセットつけて遊んでいるとあたかも自分が日本で生活しているかのような気にさせてくれる。
8. 簡単な小さな目標を立てて達成する
目標を達成するごとに自己肯定感が上がると言われている。
日本だけでなく海外でもMini habitやSmall habitと言われて小さな目標を積み上げ、自分は頑張っていると思える事でストレス発散に繋げる事も可能。英語の勉強するでもいいし、腕立て伏せを一回だけするでもいい。習慣化することでかなりポジティブな人間になれるはず。
9. 洗濯掃除する
自分の週末は、土曜日の朝は早起きして洗濯掃除をするルーティンがある。
朝に数個の用事を済ませるとQOLが上がり休みが充実していると感じる。そして掃除をすることで気分がリフレッシュでき気持ち良い週末の午後を過ごすことができる。午後はダラダラしてもいいし、出かけても良い。
10. メディアから離れる
できるだけ休日は情報伝達媒体から距離をとり気持ちをリフレッシュするとストレス緩和に繋がるかもしれない。
現代社会はパソコンやスマホなどずっと誰かと繋がっており、ブッシュ通知が来てせっかくの休み気分を害する事も考えられる。
ベッドルームに携帯を持ち込まない人もいると聞くため、常につながっていられるのは便利ではあるがそこには”ちょっとだけ”ストレスが隠れているかもしれない。
(番外編)激務じゃなくする方法
ここでは、ストレスを貯めないための裏技を紹介する。
ただしこの先のサラリーマン生活やキャリア形成で大きく不利になることが大いに考えられる。しかしストレスで海外赴任生活を続けれなくなるようであれば、この方法も良いかもしれないと頭のどこかに入れておいて欲しい。
- シンプルに手を抜けばいい
上司に相談し、今の状態では仕事がスムーズに回せないことを打ち明けましょう。そして何かしらの対策を乞うべき。ストレスにより自分のキャパオーバーなのかもしれない。ストレスにより追い込まれて社会生活を続けられなくなるよりはよっぽど良いと思う。海外赴任した人の中でも、ストレスによって潰れ日本へ帰国した人もいる。それはまだいい方で会社を辞めた人もいる。また一方で、ストレス許容度の高い人は次の方法を試してみてほしい。
人を使って仕事をする方法である。
自分よりも仕事をしていないなと思った人に仕事を振られると頭にくるが、ストレスで全然仕事が回らない時は仲間に協力を仰ぎビジネスを回していく方法もありだと思う。
海外赴任のストレス発散方法まとめ
自分なりにストレスの発散方法をまとめてみた。自分の一番のお気に入りのストレス発散方法は、日本語で喋ることと散歩である。
そして自分の知らない土地をドライブすることで心が洗われているような気分にもさせてくれる。そういう意味ではドライブも好きかもしれない。
しかし人それぞれ好きなことは違うので自分にあった方法でストレスを発散し海外赴任生活を長く続けて欲しい。
読んで頂きましてありがとうございます。みなさんもストレスとはうまく付き合って、体を壊さないように楽しい海外生活を送りましょう。
この記事のまとめ
・海外駐在員は、日本とのちょっとしたズレと大きな環境変化でストレスが溜まる
・特にミスコミュニケーションによりストレスが貯まる
・ストレス発散方法は、自分の誰にも譲れない好きな事を知り、たくさんの時間をそこへ投入する